仮面うつ病とは?躁うつ病って?

統合失調症とパニック障害とは?



直ちに、うつ病と診断されるわけではありませんが、 うつ病とよく似た感じでとらえられる疾患として統合失調症やパニック障害があります。

統合失調症とは、まだ聞き慣れない方もおられるかと思いますが、妄想や幻覚などの多種にわたる症状を示す精神疾患のひとつです。以前(2002年まで)は、精神分裂病と呼ばれていた疾患です。発病率は全人口の1パーセント程度とされてますので、100人に1人は発病していることになります。ですので決して珍しい病気とはいえません。

また、パニック障害の場合も、いくつかある症状のひとつとして、うつ状態が見うけられることがあります。
パニック障害というのは、主な症状が強い不安感である精神疾患のひとつです。別名ではパニックアタック、パニックディスオーダーとも言われます。

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主な症状としてはパニック発作、広場恐怖、予期不安、二次的うつがあります。このなかの症状の、二次的なうつというのは、広場恐怖や予期不安などで社会的に隔絶された状態が続くことによって、ストレスが蓄積したり、自信を失ったりすることでうつ状態に至るものです。
パニック発作によって不安が慢性化してしまい、その結果うつ状態が表れることがあり、これが実際にうつ病と診断されることもあります。ただしこれはパニック発作が大元にあり、それに起因して二次的に発症しているものでありますので、パニック障害そのものの症状とは違う疾患として区別するのが一般的と解釈されます。

これら、統合失調症やパニック障害などの他の疾患の一症状としてのうつ状態と、疾患としてのうつ病はDSMの診断基準によって区別して扱われます。
区別の目安としては、「身内の死などの死別反応以外のもので、2週間以上にわたり毎日続き、生活の機能障害を呈している」ということになります。


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