仮面うつ病とは?躁うつ病って?

長期経過によるうつ病分類について



うつ病の分類については、大きく3つの方法があります。

具体的には
  • 「症状自体から分類する方法として、アメリカの操作的診断基準DSMに基づき、その重症度から分類する方法」
  • 「うつ病の成因に着目し、心理的誘因が特定できるものとできないもので分類する方法」
  • 「うつ病の長期的経過に基づく第3の方法」
があります。

その中でも、うつ病の長期経過による分類について解説しますと
●躁うつ病
●反復うつ病
●単一エピソードうつ病
の3つがあります。
それでは1つずつ説明していきましょう。

躁うつ病


躁(そう)うつ病というのは、うつ状態と躁(そう)状態を交互に繰り返す状態です。
別名、双極性感情障害、または双極性障害と呼ばれます。

双極性障害の生涯有病率は0.2%から1.6%とされています。うつ病自体は、6%から15%といわれていますから、それと比べれば低めですが、決して珍しい疾患とはいえないでしょう。再発を繰り返すことが多く根治は困難といわれます。ですので生涯にわたって薬物投与による予防が求められることが多いのが現状です。


反復うつ病


いわゆるHIで、エネルギーが高い状態である、躁(そう)状態と、反対に落ち込み、エネルギーが低い状態である、うつ状態を繰り返すのが躁うつ病であるのに対し、反復うつ病は躁状態がなく、うつ病を繰り返し生じる場合を言います。
遺伝研究からは、反復性うつ病も躁うつ病も同一の疾患であるとされています。


単一エピソードうつ病


単一エピソードうつ病は、うつ病のうち再発しないものを指します。これは躁うつ病とは異なる疾患であると考えられています。


このページをブックマーク

最新情報を登録する