仮面うつ病とは?
ここ最近、マスコミやネット上で、「うつ病」という文字をよく見るようなりましたので、このウェブサイトを見られている方も、「うつ病」という言葉自体は知っている方が殆どではないでしょうか。
「うつ病」とは大きく2つの症状に分類されます。
1つ目は
「抑うつ気分」
- 気分が落ち込み、何をしても心が晴れない嫌な気分を言います。また悲しみや空虚感などもさします。これによく似た症状として、「自殺念慮・希死念慮」や、「自分には何の価値もないと感じる無価値感」があります。
2つ目は
「興味・喜びの喪失」
- 発病前までは楽しむことができていたことに楽しみを見出すことができなくなってしまう、感情が麻痺した状態をいいます。
- 例えば、今まで仕事をさしおいても出かけていた趣味の海外旅行に、全く興味がなくなったなどを指します。
になります。
ここまで読んで頂いた方はおわかりになるかもしれませんが、上記の症状は、「うつ病」まで行かなくても、ストレスなどで表れる症状なんですね。もっと、具体的に症状を書きますと
「今までは、ぐっすり眠ることができたのに、最近は床についてもなかなか眠りにつくことができない。やっと眠ったかと思ったら、夜中に何度も起きてしまう。」
「午前中から、いつも仕事には十分集中してできたのに、最近は会議中や上司の注意についても、聴こうと努力しているのに実は良く理解できない。」
「物忘れがひどくなった。以前はすんなり出てきた友人の名前が、ちょっと考えないと出てこない。」
などがあります。
これを、仕事や、家庭の単なるストレスだろうと安易に考え、うつ病の手前、もしくは「うつ病」になってしまっていることに気づいていない。
このようなうつ病を
「仮面うつ病」
と一般的にいうのです。
この「仮面うつ病」の怖いところは、自分が「うつ病」にかかっているにも関わらず、自覚してませんので、だんだんと「うつ病」の症状がひどくなってしまう可能性が高いということです。
また、うつ病に関しては、最近は広く知られてきましたが、まだまだ、精神疾患に関しての偏見が根強く、自分がうつ病だとはにわかに信じづらい、もしうつ病と診断されたら、周りからどう思われるか怖いという、別の面での障壁もあります。
このように、「仮面うつ病」のまま症状を悪化させないためにも、正確な正しい知識で自分や、周りの愛する方を冷静に観てみましょう。そうすることで、症状を悪化させるのを、防ぐことが十分に可能なのです。
このホームページでは、「うつ病」に関して様々な視点から、説明・解説を行っています。
「うつ病かもしれない」「友人が最近ひどく疲れている」
など「うつ病」が気になる方ぜひご覧ください。
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